何故がん組織を保管するのか?

1.がん再発のリスク

がん再発率日本では現在、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代といわれています。がんの治療法にはさまざまなものがあり、進行度(ステージ)によって適切な治療が選択されます。がんが早期に発見された場合は、局所にとどまっているがんを取り除くことを目的として主に手術や放射線による治療が行われます。この場合、がんをすべて排除できれば治癒へといたりますが、画像診断でがんを確認できなかったり、あるいは手術中に発見できなかったりした場合に、微小ながん細胞が身体の中に残ってしまう場合があります。この残存したがん細胞が後に増殖、転移すると「がんの再発」となります。

がんの再発率は手術、処置の仕方により異なってきますが、例えば肺がんの再発率であれば、3年以内ではI期の患者さんで約1割、II期の患者さんで約4割が再発しており、手術をしたら治療完了ではなく、その後のがん再発が起こらないように処置することが大切だといえます。


2.手術後のがん治療